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ALCパネル外壁の魅力とメンテナンス術!最強の性能を活かす方法2023/12/20

はじめに

住宅の外壁材にはさまざまな種類が存在し、それぞれの特徴とメンテナンス方法があります。

その中でも、ALCパネルは特に性能が優れた外壁材とされていますが、適切なメンテナンスを行わなければ、その特徴を活かすことができません。

本記事では、ALCパネルの特徴とメリット・デメリットを解説し、適切なメンテナンス方法をご紹介します。

 

ALCパネルとは

ALC(Autoclaved Lightweight Concrete)パネルとは、高温高圧蒸気養生した軽量気泡コンクリートで作られた建築材料です。

主成分は珪石、セメント、生石灰などで、様々な用途に利用される工業製品です。

優れた性能が注目されつつあるALCパネルについて、その特徴と種類を説明します。

ALCパネルの特徴

 

ALCパネルの主な特徴として

・耐久性が高く地震に強いこと
・断熱性と耐火性に優れていること
・軽量なので遮音性が高いことなど

が挙げられます。

 

 

独特な構造により、

・遮音性や断熱性が高い
・軽量なので施工しやすい

上記2点は、ALCパネルを利用する大きな魅力と言えるでしょう。

 

 

しかし、ALCパネルのデメリットとして、

・つなぎ目が多く雨漏りのリスクがあること
・吸水性が高く防水性が低いこと
・他の外壁材に比べて費用がかかること

があります。これらを踏まえた上で、正しいメンテナンスを行うことが大切です。

 

 

ALCパネルの種類

 

ALCパネルは厚型と薄型の2種類に分けられます。

さらに、一般パネル・コーナーパネル、平パネル・意匠パネルなどといった形状の異なる種類もあります。

 

これらのパネルは、外壁用や間仕切り壁用、屋根用、床板などとして幅広く利用される建材です。

 

それぞれの種類によって、用途や取り扱い方法が異なるため、使用する際には専門知識が必要となります。

また、ALCパネルにはメーカーごとに特徴や品質が異なるため、選ぶ際には注意が必要です。

 

ALCパネルのメンテナンス

 

ALCパネルを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

特に、防水性が低いことから、塗装メンテナンスも重要です。

ALCパネルの劣化を防ぐために必要な点検・補修方法について詳しく見ていきましょう。

 

塗装メンテナンス

ALCパネルの塗装メンテナンスを行う際には、防水性の高い塗料を選ぶことが重要です。

塗料にはシリコン系・フッ素系・ウレタン系・アクリル系などがあり、それぞれに特徴と価格が異なります。

 

アクリル塗料:耐用年数5~8年

アクリル塗料は、グレードが低く安価で劣化しやすい塗料です。
耐用年数も短いため、ひんぱんな塗り替えが必要となります。

 

ウレタン塗料:耐用年数8~10年

アクリル塗料より、グレードが高い塗料がウレタン塗料です。
ただしウレタン系には「柔らかく密着性が高い」という特徴があるので、木部や雨どいなど細かい部分の塗装によく使われています。

 

 

シリコン塗料:耐用年数10~15年

現在最もよく使われているのが、シリコン系の塗料です。
「アクリルシリコン」を略してシリコンと呼んでいますが、アクリル塗料とはまったく別物です。

シリコン塗料は紫外線に強く耐久性は10~15年で、コストと耐久性のバランスが良いことで人気の塗料となっています。

 

フッ素塗料:耐用年数15~20年

フッ素塗料よりもハイグレードで価格が高いのがフッ素塗料です。
耐久性は15~20年ほどといわれており、塗装を長持ちさせたい方や、塗り替えが大変な大規模な建築物などでよく使われています。

また、屋根は外壁に比べて紫外線や雨による劣化が進みやすいので、
屋根と外壁の塗装のタイミングをそろえるために「屋根にはフッ素、外壁にはシリコン」といった使い分けをされる方もいます。

 

 

また、塗料の性能によってALCパネルの耐久性も変わりますので、業者と相談して適切な塗料を選ぶことが大切です。

塗装時には、シーリング材の点検も行う必要があります。

適正なシーリングの厚みが守られていないと、劣化を早める可能性があります。

 

補修方法

ALCパネルの補修は、塗膜の劣化・ひび割れやタイルの浮き・剥がれなどの状態を確認した上で、適切な方法を選びましょう。

増し打ちや打ち替えの方法がありますが、それぞれに独自の技術や方法が存在するため、プロの業者に依頼することがおすすめです。

 

また、補修箇所が多い場合や劣化の進行が早い場合は、ALCパネルを全体的に再塗装し、塗膜剥離やシーリングの劣化を予防することも可能です。

ALCパネルの劣化状況を定期的に点検し、必要な場合は早めに対処しましょう。

 

ALCパネルの長期的な取り扱い

ALCパネルは長期的に使用するには、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。

特に5〜10年程度を目安に点検を行い、塗り替えや補修を行うことが良いとされています。

適切なメンテナンスを行うことで、ALCパネルの性能を最大限に活かし、住宅を快適な状態に保つことができます。

 

点検・メンテナンスの参考ポイント

ALCパネルの点検・メンテナンスを行う際には、以下のポイントを参考にしてください。

 

1. 塗装の色あせや塗膜剥離がある場合
2. シーリング材の劣化によるひび割れや肉痩せ
3. ALCパネルのひび割れや欠損

 

これらの症状が見られた場合は、早めに適切な対処が必要です。

まとめ

 

ALCパネルは性能の優れた外壁材であり、適切なメンテナンスが行われることで、建物の寿命を延ばすことができます。

定期的な点検とメンテナンスを行い、状況に応じて補修や塗装を行うことで、住宅を長持ちさせることが可能です。

また、適切な塗装メンテナンスや劣化に応じた補修は必要不可欠であり、専門の業者に依頼することをおすすめします。

大事な住宅を守るためにも、定期的な点検と適切なメンテナンスでALCパネルを長持ちさせましょう。