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外壁塗り替えで家を長持ちさせる方法!費用と施工の流れを徹底解説2023/11/22

 

1. 外壁塗り替えの必要性と役割

外壁塗り替えは、建物の美観だけでなく、保護や機能の向上にも重要です。
雨風や紫外線によって劣化しやすいため、塗料によるコーティングが必要です。

 

保護機能の向上

劣化してしまった外壁材は防水機能を持っていないため、塗料を塗ることで外壁に膜を形成し、雨水や紫外線から守ります。
劣化を防ぎ、建物の寿命を延ばすことができます。

機能の付加

遮熱機能のある塗料を使用することで、夏場の室内の暑さを緩和する効果があります。
また、防水機能のある塗料を使用することで雨漏りを防ぐことも可能です。

メンテナンスの重要性

外壁は外気にさらされ、経年劣化によって塗料も劣化していきます。

塗り替えは、建物の保護機能向上のために不可欠な作業です。
専門的な技術と知識を要するため、信頼できる業者に依頼することがおすすめです!

建物の寿命を延ばし、快適な住環境を実現しましょう。

 

2. 塗り替え費用と相場

塗料や作業内容、延床面積などによって異なります。
費用の相場や注意点について詳しく説明いたします。

 

2-1. 費用の相場

延床面積や使用する塗料の種類、外壁の傷の具合などによって決まります。
一般的な2階建ての戸建て住宅(延床面積:200㎡程度)で、
屋根と外壁を塗り替えする場合の費用は、おおよそ80万円から150万円程度です。

おおよその相場感についてご紹介いたします。

例えば、延床面積が30坪の場合
シリコン系塗料で80万円から100万円
フッ素系塗料で100万円から120万円程度となっています。

 

2-2. 塗料の種類と費用の関係

 

使用する塗料の種類によっても費用が変わります。

以下に、主な塗料の種類と費用をご紹介いたします!

塗料の種類特徴費用耐用年数
アクリル・ウレタン価格:◎
耐候性:△
1,000〜2,000円/㎡3〜5年
シリコン価格:◯
耐候性:◯
2,000〜3,500円/㎡7〜10年
フッ素価格:△
耐候性:◎
3,000〜5,000円/㎡12〜15年
ピュアアクリル価格:△
耐候性:◎
防水性:◎
3,500〜5,000円/㎡15年前後
光触媒価格:△
耐候性:◎
太陽の光と雨水で汚れを洗い流す機能がある
4,000〜5,000円/㎡15年前後
無機価格:△
耐候性:◎
3,500〜5,000円/㎡15年〜20年

 

2-3. 見積書の確認方法

見積書は、業者によって異なる表記方法がありますので注意が必要です。
複数業者からの見積もりを取って、比較検討を行うと、よりの内容を理解しやすくすることができます。

 

また、見積書には詳細な内訳を記載していることが重要です。
特に足場代や塗料の種類、塗装面積、塗装の範囲などが具体的に記載されているか確認しましょう。
もし分かりにくい部分があれば、業者に細かな内訳の説明を求めることができます。

 

費用を把握することは重要ですが、安い業者を選ぶだけでなく、信頼性や施工の品質も考慮するようにしましょう。

極端に安い見積もりは、工事内容が不十分か手抜き工事を前提としているものが多いので注意が必要です。

 

 

3. 自己診断とプロによる建物劣化診断

建物の劣化診断は、外壁や屋根などの現状を正確に把握し、
適切なリフォーム計画を立てるために重要なステップです。

ここでは、自己診断とプロによる建物劣化診断の方法についてご説明します。

 

3.1 自己診断

自己診断は、外壁や屋根の劣化状況を自分自身でチェックする方法です。
以下に、自己診断の手順をご紹介します。

 

<視覚チェック>

外壁に目視で劣化や傷みの兆候がないかを確認します。
ひび割れや塗装の剥がれ、変色などが見られる場合は、劣化が進んでいる可能性があります。

<タッチチェック>

手で外壁を触れることで、塗膜の状態や表面のなめらかさを確認します。
塗膜が粉状になっている場合やザラつきがある場合は、塗装の劣化が進んでいる可能性があります。

<音チェック>

外壁を軽く叩いて、音の変化を確認します。
異音や空洞音がする場合は、外壁に亀裂が入っている可能性があります。

<その他>

外壁以外にも、屋根や雨樋などの状態も確認します。

修理が必要な箇所があるかを調べます。また、雨漏りの可能性がある場合は早急な対処が必要です。

自己診断で問題が見つかった場合や、状況が判断できない場合は、専門業者に相談しましょう。

自己診断は初歩的なチェック方法ですが、建物の状態を把握するためには有効な手段です。

しかし、自己診断だけでは確実な判断が難しい場合がありますので、
業者による建物劣化診断も合わせて受けることをおすすめします。

3.2 業者による建物劣化診断

自己診断では見落としがあるかもしれませんが、業者による建物劣化診断は、細部まで徹底的に調査し建物の状態を正確に把握することができます。

以下に、業者による建物劣化診断の流れをご紹介します。

 

<お問い合わせ>

建物診断を行っている業者に問い合わせ、現場調査の依頼をします。
業者によっては無料で診断してくれる場合もあります。

<見積もり>

業者が劣化診断を行い、診断結果と見積もりを提案してくれます。
劣化箇所や必要な補修内容についても具体的に報告してもらえます。

<施工計画の立案>

診断結果をもとに、業者と一緒に計画を立てます。
劣化している部分の補修方法や塗装の種類、予算などを話し合いながら決定します。

<施工実施>

計画が決まれば、業者による施工が行われます。

自己診断と業者による建物劣化診断を組み合わせることで、劣化状況を正確に把握し、適切な計画を立てることができます。
劣化の進行を防ぐためにも、定期的な建物劣化診断を実施することをおすすめします。

 

 

4. 主な外壁塗り替え施工の流れ

以下の手順に従って行われることが多くなっておりますが、
細かい作業の流れ等は業者ごとに違う場合もあります。

 

1. 監督官庁への届出

工事を始める前に、近隣住民への挨拶を行います。

また、工事で道路を塞いだり、足場が行動にはみ出したりする場合は

事前に監督官庁への届出が必要です。

これにより、騒音や悪臭などのトラブルを最小限に抑えることができます。
挨拶を通じて近隣住民の理解と協力を得ることが重要です。

2. 足場の仮設

 

作業の安全性と効率性を確保するために、足場を仮設します。
足場を設置することで、外壁塗り替え作業を安全、スムーズに進めることができます。
足場の設置後は、周囲をメッシュシートなどで保護し、塗料の飛散を防ぎます。

 

3. 外壁の高圧洗浄

外壁についた汚れやホコリ、カビを取り除くために、高圧洗浄を行います。
高圧洗浄によって表面が清潔になり、塗料の密着性が向上します。
洗浄後は、完全に乾くまで待ちます。

 

4. 下地調整

下地を整えることで、塗料の密着性と耐久性を高めます。
古い塗膜を剥がし、破損部分を修復するなどの下地調整作業を行います。
ケレン作業(塗膜の剥がし)、シーリング補修、ひび割れ補修などの手法を使用します。

 

5. 養生作業

塗装しない部分を保護するために、養生作業を行います。
塗装する部位の周囲をマスキングテープやビニールシートで覆い、塗料の飛散を防止します。

 

6. 塗装作業
下塗り、中塗り、上塗りの3回の塗装作業を行います。
塗料の種類や下地の状況によっては、塗り回数が増減します。

下塗りは塗料の密着性を高め、中塗り・上塗りは外壁の保護を担います。

さまざまな種類の塗料があり、上塗りには、
ウレタン塗料、シリコン塗料、ラジカル塗料、フッ素塗料などが一般的に使用されます。

7. 付帯部の塗装

破風板や軒天井、雨樋などの付帯部も、塗装や補修を行い、劣化からの保護をします。
付帯部の塗料にはウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料などが一般的に使用されます。

 

8. 手直しとチェック作業
塗装作業が完了した後は、手直しとチェック作業を行います。
専門業者と共に外壁をチェックし、問題点や不明瞭な箇所を指摘します。
施工の品質を確認し、納得のいく仕上がりを得るための作業です。

9. 足場解体
塗装作業が終了したら、足場を解体します。
足場は工事中の安全確保と作業効率向上に貢献しますが、工事が完了したら撤去されます。

主に上記のような流れで施工する業者がほとんどとなります。
事前に作業工程については確認をしておくことがおすすめです。

 

 

 

外壁塗り替えの施工に際しては、近隣への配慮を行うともに、
近隣の方々にご協力いただくことが非常に重要です。

特に、道幅が狭い場合や隣の家との距離が近い場合には、さらなる配慮が必要となります。

 

近隣への配慮

近隣には、外壁塗り替えの実施予定を事前に伝えましょう。

近隣の方々に伝えることで、工事による騒音や臭いなどに対して理解を得ることができます。
工事の日程が決まった段階で近隣に一報入れることをおすすめします。この段階での連絡は非常に重要であり、工事に対する理解と協力を得ることができます。
施工業者が近隣に挨拶まわりをすることも多いですが、
その際、または事前に施工主様からも、近隣への連絡を行うことで、工事がスムーズに進みます。

5.トラブル対策

手抜き工事や追加費用の請求などのトラブルを避けるためには、信頼性の高い業者を選ぶことが重要です。

近隣での施工事例がある場合には、案内してもらうと、施工の品質がわかりやすいと思います。

また、工事の過程を写真に残してもらうことも重要です。
施工業者が各工程ごとに写真を撮影してくれることで、適切な手順で工事が行われていることを確認することができます。

これらのポイントを念頭に置いて業者を選び、工事を進めることをおすすめします。

 

まとめ

外壁塗り替えは、建物の保護と美観維持のために必要な作業です。
外壁の塗り替えには塗料の選定や施工手順が重要であり、正確な診断や適切な施工を行うためには信頼できる専門業者の協力が必要です。
また、近隣住民への配慮やトラブル対策も忘れずに行うことが重要です。
外壁塗り替えによって建物の寿命を延ばし、快適な住環境を実現しましょう。