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外壁塗装の色あせしない色選び!失敗しないための鉄板カラー&塗料を紹介2025/03/10

 

「せっかく外壁塗装をしたのに、すぐに色あせてしまった…」こんな悲しい事態を避けるためには、色あせしにくい色と塗料を選ぶことが重要です。この記事では、外壁塗装における色あせの原因とメカニズムを解説し、色あせに強い塗料の種類や、人気の色とそのメリット・デメリットを詳しくご紹介します。さらに、周りの景観や家の形状とのバランスを考慮した色選びのポイント、そして色あせを防ぐためのメンテナンス方法まで網羅的に解説。この記事を読めば、長期的に美しさを保つ外壁塗装を実現するための知識が身につき、失敗しない色選びができるようになります。具体的には、シリコン系、フッ素系、ラジカル制御形、無機塗料といった耐候性に優れた塗料の特徴や、ベージュ、ホワイト、グレー、ブラウンといった定番カラーに加え、ブルーやグリーンといった個性派カラーのメリット・デメリットを理解し、最適な選択をするための情報が得られます。

1. 外壁塗装の「色あせ」とは?原因とメカニズム

外壁塗装の色あせとは、経年劣化によって塗膜の顔料が分解したり、塗膜自体が薄くなったりすることで、外壁の色が薄くなったり、くすんだりする現象です。新築時の鮮やかな色が徐々に褪せてしまうと、家の外観全体が古びた印象になってしまいます。色あせは美観を損なうだけでなく、塗膜の劣化を示すサインでもあるため、早めの対処が必要です。

1.1 色あせの主な原因

外壁塗装の色あせには、主に紫外線、雨、風、気温変化などの外的要因が影響しています。

要因影響
紫外線塗膜の顔料を分解し、色あせの大きな原因となります。太陽光に含まれる紫外線は、塗膜の結合を破壊し、劣化を促進させます。
塗膜の表面を洗い流し、顔料を少しずつ剥がしていきます。また、酸性雨の場合は塗膜を腐食させることもあります。
風によって運ばれる砂埃や塵などが塗膜を削り、色あせを進行させます。
気温変化塗膜は気温変化によって膨張と収縮を繰り返します。この繰り返しが塗膜にひび割れを生じさせ、そこから水分が浸入し、劣化を加速させます。

これらの要因に加え、立地条件も色あせの進行に影響を与えます。例えば、海に近い家は塩害の影響を受けやすく、工場地帯に近い家は排気ガスによる汚れの影響を受けやすいです。

1.2 色あせのメカニズム

色あせのメカニズムは、主に塗膜の顔料が分解されることと、塗膜自体が薄くなることの2つが挙げられます。

  • 顔料の分解:紫外線などによって塗料に含まれる顔料が分解され、色が薄くなります。特に鮮やかな色は色あせしやすい傾向があります。
  • 塗膜の劣化:雨、風、気温変化などによって塗膜が劣化し、薄くなります。塗膜が薄くなると、下地の色が透けて見え、色あせしたように見えます。

これらのメカニズムが複合的に作用することで、外壁塗装の色あせは進行していきます。色あせを防ぐためには、耐候性の高い塗料を選び、適切なメンテナンスを行うことが重要です。

詳しくは関西ペイント株式会社のウェブサイトも参考にしてください。

2. 色あせしにくい外壁塗料の種類

外壁塗装の塗料は、耐候性や機能性によって様々な種類があります。色あせしにくい塗料を選ぶことは、美しい外観を長く保つために非常に重要です。ここでは、色あせに強い代表的な塗料をいくつかご紹介します。

2.1 シリコン系塗料

シリコン系塗料は、優れた耐候性と防汚性を持ち、価格と性能のバランスが良い塗料です。紫外線や雨風による劣化に強く、色あせしにくいのが特徴です。また、汚れにくいため、美しい外観を長期間維持できます。耐用年数は10~15年程度です。

2.2 フッ素系塗料

フッ素系塗料は、非常に高い耐候性と耐久性を誇る塗料です。シリコン系塗料よりもさらに耐候性に優れており、色あせや劣化が起こりにくいため、長期にわたって建物を保護します。耐用年数は15~20年程度と長く、ライフサイクルコストの削減にも繋がります。ただし、価格はやや高めです。

2.3 ラジカル制御形塗料

ラジカル制御形塗料は、塗膜の劣化原因となるラジカルを抑制することで、色あせやチョーキング現象を抑える塗料です。シリコン系塗料と比べて耐候性が高く、美しい外観を長く保ちます。耐用年数は12~16年程度です。代表的な製品として、日本ペイントの「パーフェクトトップ」などがあります。パーフェクトトップ|日本ペイント株式会社

2.4 無機塗料

無機塗料は、紫外線による劣化に非常に強い塗料です。主成分がセラミックなどの無機物であるため、有機塗料に比べて耐候性、耐熱性、防カビ性、防藻性に優れています。耐用年数は20年以上と非常に長く、長期的なメンテナンスコストの削減に貢献します。しかし、価格が高価であること、ひび割れしやすいといったデメリットも存在します。代表的な製品として、SK化研の「セラミクリーン」などがあります。セラミクリーン|SK化研

塗料の種類耐用年数特徴価格帯
シリコン系塗料10~15年バランスが良い
フッ素系塗料15~20年高耐候性
ラジカル制御形塗料12~16年ラジカル抑制中~高
無機塗料20年以上超高耐候性

上記は一般的な目安であり、実際の耐用年数は環境や施工状況によって異なります。どの塗料を選ぶかは、予算や建物の状況、求める性能などを考慮して総合的に判断することが大切です。専門業者に相談することで、最適な塗料選びのアドバイスを受けることができます。

3. 外壁塗装で色あせしない色選びのポイント

外壁塗装の色選びは、家の外観を大きく左右する重要な要素です。色あせしにくい色を選ぶだけでなく、周りの景観や家の形状とのバランスも考慮することで、より美しく、長く満足できる仕上がりになります。

3.1 周りの景観との調和

周りの家や自然との調和を意識して色を選びましょう。周囲の建物と似たような色合いにすることで、街並みに馴染む落ち着いた印象になります。自然が多い地域では、周囲の緑に合うようなアースカラーを選ぶのも良いでしょう。逆に、周囲の建物と異なる色を選ぶことで、個性を際立たせることも可能です。周りの景観を参考に、どのような雰囲気にしたいかをイメージしながら色を選びましょう。

3.2 家の形状とのバランス

家の形状によっても、似合う色は異なります。例えば、複雑な形状の家には、落ち着いた単色で統一感を出すのがおすすめです。シンプルな形状の家であれば、ツートンカラーやアクセントカラーを取り入れることで、よりおしゃれな印象になります。窓枠や玄関ドアの色との組み合わせも考慮することで、全体のバランスが整います。

3.3 塗料の種類と色の関係

塗料の種類によって、色の発色や耐候性が異なります。同じ色でも、塗料の種類によって見え方が変わるため、サンプルで確認することが重要です。例えば、シリコン系塗料は色のバリエーションが豊富で、鮮やかな色も表現できます。フッ素系塗料は耐候性が高く、長期にわたって色あせしにくいのが特徴です。それぞれの塗料の特徴を理解し、希望する色を実現できる塗料を選びましょう。一般社団法人住宅リフォーム推進協議会のウェブサイトなどで、様々な塗料について詳しく知ることができます。

塗料の種類色の発色耐候性価格帯
シリコン系塗料良好中程度中程度
フッ素系塗料良好高い高め
ウレタン系塗料やや劣る低い安価

上記は一例です。塗料メーカーによって性能や価格帯は異なります。

4. 外壁塗装で人気の色と特徴

外壁塗装で人気の色とその特徴、メリット・デメリットをまとめました。色選びの際に、ぜひ参考にしてください。

4.1 定番カラー:ベージュ系

ベージュ系は、暖かみがあり、どんな住宅にも合わせやすい万能カラーです。周囲の景観にも馴染みやすく、飽きのが来にくいというメリットがあります。クリーム色やアイボリー、ライトベージュなど、色の濃淡で様々な印象を演出できます。

4.1.1 ベージュ系のメリット・デメリット

メリットデメリット
  • 落ち着いた雰囲気を演出できる
  • 周りの景観に馴染みやすい
  • 飽きが来にくい
  • 汚れが目立ちにくい
  • 個性が出にくい
  • 地域によってはありふれた印象になる場合がある

4.2 定番カラー:ホワイト系

ホワイト系は、清潔感と高級感を演出できる人気のカラーです。太陽光を反射するため、室内の温度上昇を抑える効果も期待できます。純白、オフホワイト、アイボリーホワイトなど、微妙な色の違いで印象が変わります。

4.2.1 ホワイト系のメリット・デメリット

メリットデメリット
  • 清潔感のある印象
  • 建物を大きく見せる効果
  • 断熱効果
  • 汚れが目立ちやすい
  • ひび割れが目立ちやすい
  • 経年劣化による黄ばみが気になる場合がある

4.3 定番カラー:グレー系

グレー系は、近年人気の高いスタイリッシュでモダンな印象を与えるカラーです。都会的な雰囲気を演出しやすく、他の色との組み合わせもしやすいのが特徴です。ライトグレーからダークグレーまで、色の濃淡で様々な表情を見せます。

4.3.1 グレー系のメリット・デメリット

メリットデメリット
  • スタイリッシュな印象
  • 他の色と合わせやすい
  • 汚れが目立ちにくい
  • 冷たい印象を与える場合がある
  • 地域によっては暗い印象になる場合がある

4.4 定番カラー:ブラウン系

ブラウン系は、落ち着いた重厚感のある印象を与えるカラーです。木目調の外壁材との相性も良く、自然になじむ温かみのある雰囲気を演出できます。ライトブラウンからダークブラウンまで、色の濃淡で様々な印象を与えます。

4.4.1 ブラウン系のメリット・デメリット

メリットデメリット
  • 落ち着いた雰囲気
  • 高級感のある印象
  • 木目調の外壁材と相性が良い
  • 重たい印象を与える場合がある
  • 色あせると古びた印象になる場合がある

4.5 個性派カラー:ブルー系

ブルー系は、爽やかで涼しげな印象を与えるカラーです。海に近い地域や、リゾート風の住宅によく合います。淡いブルーから濃いネイビーまで、色の濃淡で様々な表情を見せます。アクセントカラーとして部分的に使用されるケースも増えています。外壁塗装の色選び|塗料メーカーSKKによる色の選び方

4.5.1 ブルー系のメリット・デメリット

メリットデメリット
  • 爽やかな印象
  • 個性的でおしゃれな雰囲気
  • 寒々しい印象を与える場合がある
  • 周辺環境との調和が難しい場合がある
  • 色あせが目立ちやすい場合がある

4.6 個性派カラー:グリーン系

グリーン系は、自然になじむ落ち着いた印象を与えるカラーです。植物との相性が良く庭のある住宅によく合います。淡いグリーンから深みのあるモスグリーンまで、色の濃淡で様々な表情を見せます。近年は、北欧風の住宅で人気が高まっています。

4.6.1 グリーン系のメリット・デメリット

メリットデメリット
  • 自然になじむ
  • 落ち着いた雰囲気
  • リラックス効果
  • 暗く重たい印象になる場合がある
  • 周辺環境によっては浮いてしまう場合がある
  • コケやカビが目立ちやすい場合がある

5. 外壁塗装の色あせを防ぐためのメンテナンス方法

せっかく綺麗に塗り替えた外壁も、適切なメンテナンスを怠ると色あせや劣化が早まってしまいます。美観を保ち、建物の寿命を延ばすためにも、定期的なメンテナンスを心がけましょう。

5.1 定期的な点検

外壁の色あせや劣化は、初期段階では見落としがちです。少なくとも年に1回は、外壁の点検を行うことをおすすめします。点検の際は、以下の点に注意しましょう。

チェック項目確認内容
色あせ部分的な色あせや、全体的な退色がないか確認します。
ひび割れ塗膜のひび割れや、外壁材のひび割れがないか確認します。
チョーキング手で触った際に白い粉が付着する現象です。塗膜の劣化を示しています。
カビ・コケ北側や湿気の多い場所を中心に、カビやコケの発生がないか確認します。
シーリングの劣化窓やサッシ周りのシーリング材にひび割れや剥がれがないか確認します。

これらの症状が見つかった場合は、早めの対処が必要です。専門業者に相談し、適切な補修や塗り替えを検討しましょう。

5.2 適切な洗浄方法

外壁の汚れは、色あせや劣化を促進する原因となります。定期的な洗浄で汚れを落とすことで、美観を保ち、塗膜の寿命を延ばすことができます。洗浄方法には、大きく分けて以下の2種類があります。

5.2.1 水洗い

一般的な汚れであれば、水洗いである程度落とすことができます。柔らかいスポンジやブラシを使用し、優しくこすり洗いしましょう。高圧洗浄機を使用する場合は、水圧を調整し、塗膜を傷つけないように注意が必要です。また、窓ガラスに直接高圧洗浄機を当てないように注意しましょう。詳しくは外壁掃除の仕方|外壁塗装のプロが教える掃除方法を参考にしてください。

5.2.2 中性洗剤

水洗いでは落ちない頑固な汚れには、中性洗剤を使用します。中性洗剤を水で薄め、スポンジやブラシにつけて優しくこすり洗いし、その後、水でしっかりと洗い流します。洗剤が残ると、外壁を傷める原因となるので注意が必要です。使用する洗剤は、外壁塗装に適したものを使用しましょう。例えば、住宅用洗剤のスッキリとした仕上がりで定評のあるマジックリンなどです。

洗浄を行う際は、天候の良い日を選び、乾燥していることを確認してから行いましょう。また、洗浄後は、外壁が完全に乾くまで待ちましょう。

6. 外壁塗装の色あせしない色選びに関するよくある質問

外壁塗装の色あせについて、よくある質問にお答えします。

6.1 Q1. 色あせしにくい塗料はどれ?

色あせのしにくさを重視するなら、フッ素系塗料無機塗料がおすすめです。フッ素系塗料は耐候性に優れ、紫外線による劣化を防ぎます。無機塗料は紫外線による劣化が起こりにくい性質を持つため、長期にわたって美観を保ちます。ただし、これらの塗料は価格が高いため、予算と照らし合わせて検討しましょう。ラジカル制御形塗料も優れた耐候性を持つ塗料です。シリコン系塗料と比較して耐用年数が長いため、中長期的に見て費用対効果が高い塗料と言えるでしょう。それぞれの塗料の特性を理解し、ご自身の住宅環境や予算に合わせて最適な塗料を選びましょう。

6.2 Q2. 外壁塗装の耐用年数は?

外壁塗装の耐用年数は、塗料の種類によって大きく異なります。目安として、下記の表をご参照ください。

塗料の種類耐用年数
アクリル系塗料5~8年
ウレタン系塗料7~10年
シリコン系塗料10~15年
ラジカル制御形塗料12~16年
フッ素系塗料15~20年
無機塗料20年以上

ただし、これはあくまでも目安であり、実際の耐用年数は、環境やメンテナンス状況によっても変化します。定期的なメンテナンスを行うことで、耐用年数を延ばすことが可能です。

6.3 Q3. DIYで外壁塗装は可能?

DIYで外壁塗装を行うことは可能ですが、おすすめしません。外壁塗装は高所作業を伴うため、危険が伴います。また、塗料の選定や下地処理など、専門的な知識と技術が必要となるため、DIYで行うと仕上がりが悪くなったり、塗膜の剥がれなどのトラブルが発生する可能性があります。外壁塗装はプロの業者に依頼することをおすすめします。

7. まとめ

外壁塗装の色あせは、紫外線や雨風などの外的要因によって引き起こされます。色あせしにくい塗料を選ぶことで、美観を長く保つことができます。シリコン系、フッ素系、ラジカル制御形、無機塗料など、様々な種類の塗料があり、それぞれ耐候性や価格が異なります。この記事では、それぞれの塗料の特徴や、ベージュ、ホワイト、グレー、ブラウン、ブルー、グリーンといった人気の色のメリット・デメリットを紹介しました。周辺の景観や家の形状とのバランス、塗料の種類と色の関係性を考慮し、最適な色を選びましょう。また、定期的な点検や適切な洗浄などのメンテナンスも、色あせを防ぐ上で重要です。この記事を参考に、長く美しい外壁を保つため、色選びとメンテナンスに役立ててください。(株式会社東京麻布)