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屋根の種類別特徴と写真で解説!9種類を一覧でご紹介!2024/05/25

さまざまな建物に使用される屋根の種類は、その形状や機能によって異なります。

9種類の屋根を一覧で紹介し、それぞれの特徴や外観を写真とともに解説します。

建物のデザインや用途に応じて最適な屋根を選ぶ際の参考にしてください。

屋根の形状一覧と特徴

切妻(きりつま)屋根

1. 直線的な形状: 切妻屋根は、屋根の両側から傾斜した直線的な形状を持ちます

2. 簡潔なデザイン: 切妻屋根はシンプルなデザインであり、伝統的な日本の建築物や現代の住宅によく見られます。

3.雨水や雪の排水: 屋根の両側から傾斜した形状は、雨水や雪を効果的に排水します。これにより、建物の屋根や壁の劣化を防ぎます。

4.換気効果: 屋根の形状が風通しを良くし、屋根裏の換気を促進します。これにより、湿気や熱気を排出し、建物内部の快適な環境を保ちます。

  1. 寺院や神社などの伝統的な建築物: 切妻屋根は、日本の寺院や神社などの伝統的な建築物で広く見られます。

 

片流れ屋根

 

片流れ屋根(かたながれやね)は、一方の屋根面が傾斜し、もう一方の側は傾斜せずに建物の外壁に接する形状を持っています。

1. 簡潔なデザイン: 片流れ屋根はシンプルなデザインを持っており、建物の外観にすっきりとした印象を与えます。その直線的な形状は、和風や洋風の建築に適しています。

2. 雨水の排水: 屋根の傾斜により、雨水が一方向に流れやすくなります。これにより、建物の内部や周囲の地面を雨水から守ることができます。

3. 屋根裏空間の利用: 片流れ屋根は、傾斜した屋根面の下に広い屋根裏空間を作ることができます。この空間は、断熱や収納などの目的で活用されることがあります。

4. 傾斜の方向による効果: 屋根の傾斜が建物の方向によって異なるため、風や日差しの影響も変わります。建物の立地や環境に応じて、傾斜の方向を調整することができます。

 

陸(ろく)屋根

陸屋根(ろくやね)は、屋根の上に庭園や緑化されたスペースや太陽光発電の設置などができる屋根形状です。

1. 緑化されたスペース: 陸屋根は、屋根の上に庭園や植物を植えることができます。
これにより、建物の屋上空間を有効活用し、緑豊かな環境を創造することができます。

2.環境への配慮: 陸屋根は、都市部の緑化や環境保護の観点から注目されています。
植物が二酸化炭素を吸収し、熱を吸収することで都市の気温を調整し、環境改善に貢献します。

3.断熱効果: 植物が屋根の表面を覆うことで、建物内部の温度を調整し、断熱効果を高めます。
これにより、冷暖房の効率が向上し、エネルギー消費量を削減することができます。

4.防水対策: 陸屋根は、屋根の防水材の下に植物を配置するため、適切な防水対策が必要です。
適切な施工とメンテナンスが必要ですが、十分な防水対策を行うことで、屋根の耐久性を保つことができます。

5.快適な空間: 陸屋根は、屋上空間を有効活用し、屋外でリラックスできるスペースを提供します。
このような空間は、住宅やオフィスビルなどで利用され、快適な環境を提供します。

 

寄棟(よりむね)屋根

寄棟(よりむね)屋根は、この屋根は、2つの屋根が寄り合っている形状をしています。

一般的には、正面と背面の二方向から傾斜している屋根が、中央で交わり合う形態を取ります。

 

1. 二方向からの傾斜: 寄棟屋根は、正面と背面の二方向から傾斜している屋根形状をしています。この特徴的な形状は、屋根が対角線上で交わり合うことを意味します。

2. 強度と耐久性: 寄棟屋根は、2つの傾斜した屋根面が寄り合っているため、風や雪に対する強度が高く、耐久性があります。これにより、建物の屋根部分が長期間にわたって安定した状態を保ちます。

3. 屋根裏空間の有効活用: 寄棟屋根の下には広い屋根裏空間があります。この空間は、断熱や収納などの目的で活用され、建物内部の機能性を向上させる役割を果たします。

4. 美しい外観: 寄棟屋根は、その独特の形状から美しい外観を持ちます。日本の伝統的な建築物や風景に調和し、建物全体の雰囲気を引き立てます。

方形(ほうぎょう)屋根

 

1.直線的な形状: 方形屋根は、四方に均等に傾斜した屋根面を持つ直線的な形状をしています。これにより、建物の外観にすっきりとした印象を与えます。

2.斜面の傾斜: 方形屋根の斜面は、雨水や雪を排水するために十分な傾斜を持っています。これにより、屋根上の水や雪が溜まることを防ぎ、建物の耐久性を高めます。

3.安定した構造: 方形屋根は、四方の傾斜面が均等に配置されているため、屋根全体の構造が安定しています。これにより、風や雪の荷重に対する強度が高まります。

4.機能的なデザイン: 方形屋根は、そのシンプルで機能的なデザインが特徴です。屋根上に太陽光パネルやソーラーパネルを設置することも可能であり、再生可能エネルギーの利用を促進します。

差しかけ屋根

差しかけ屋根(さしかけやね)は、切妻屋根の片方屋根の面を伸ばし反対側の屋根の面を短くした屋根と高さ違いが特徴的な屋根の形状になっています。最近人気の屋根の形状です。

お住まいの最上階に設置されている面積の広い「大屋根」に対し、建物の1階部分に外壁から出っ張るように設置されているのが「下屋」です。これを差し掛け屋根とも言います。

入母屋(いりもや)屋根

入母屋(いりもや)屋根は、日本の伝統的な建築様式の一つであり、特有の形状と特徴があります。

1. 片側が高い形状: 入母屋屋根は、一方の端が他方よりも高い形状をしています。通常、高い方の端は正面に位置し、建物の入り口や玄関の上に配置されます。これにより、建物の正面が際立ち、優美な外観を演出します。

2. 勾配の急峻さ: 入母屋屋根は、屋根の勾配が比較的急峻であることが特徴です。この急峻な勾配は、雪や雨水が容易に流れ落ちるように設計されています。

3. 構造の安定性: 入母屋屋根は、梁や柱、縁などの補強された構造によって支えられています。この構造の安定性により、屋根は長期間にわたって安全かつ頑丈に保たれます。

4. 装飾的な要素: 入母屋屋根には、縁や柱、屋根の先端などに装飾的な彫刻や細工が施されることがあります。これらの装飾的な要素は、建物全体の美しさを高めると同時に、文化的な意味を持ちます。

入母屋屋根は、日本の伝統的な建築物や茶室などでよく見られます。その特徴的な形状と美しさから、日本の建築文化において重要な役割を果たしています。

 

腰折(こしおれ)屋根

1. 折れ曲がった腰: 腰折れ屋根は、屋根の両側で腰(屋根の中央部を支える梁)が折れ曲がっているのが特徴です。この折れ曲がった腰により、屋根の中央部が低くなり、建物全体のバランスが取られます。

2. 対称的な形状: 腰折れ屋根は、通常、左右対称の形状をしています。屋根の両側で同じように腰が折れ曲がっており、建物全体が対称的なデザインを持っています。

3. 勾配の変化: 腰折れ屋根は、屋根の勾配が変化していることがあります。通常、屋根の中央部は他の部分よりも勾配が緩やかであり、雨水が建物の中央部に集まりやすくなっています。

4. 装飾的な要素: 腰折れ屋根には、縁や柱、腰などに装飾的な彫刻や細工が施されることがあります。これらの装飾的な要素は、建物全体の美しさを高めると同時に、文化的な意味を持ちます。

 

招き造り

招き(まねき)屋根とは、切妻屋根と片流れ屋根の間のような形状で、屋根の形が招き猫の前足に似ている為、そう呼ばれます。

片方の屋根が短く、アシンメトリーな構造が特徴的です。 片流れ屋根と同様、採光性や通気性に優れ施工費もリーズナブルとメリットの多い形状です。

 

 

 

屋根や外壁の破損は、建物自体の劣化に直結してしまいかねないため、早めのメンテナンスがおすすめです。

株式会社東京麻布では、屋根の塗装や修繕も承っております。現場調査からお見積りまでは全て無料。
屋根のことが少しでも気になる場合は、お気軽にご相談ください!