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見逃すと後悔?クリアー塗装の重要な塗り替えタイミング2024/02/16

はじめに

家の外壁の塗り替えを検討した際に、
「今の外壁が気に入っている」「あまり大幅に色の変更をしたくない」とお考えの方も多いのではないでしょうか?

 

そのような方におすすめな外壁塗装の方法として、「クリアー塗装」というものが存在します。

 

クリアー塗装は、透明な仕上げの塗料で、外壁や建物の表面を保護し、素材の本来の美しさを引き立てる役割を果たします。

 

色が付いている塗装とは異なり、外壁の風合いや元のデザインを変えることなく塗装を行えるクリアー塗装は、近年人気が出てきている塗装方法です。

 

しかし、クリアー塗装には向き不向きがあります。
また一度塗り替えのタイミングを逃してしまうとクリアー塗装ができなくなってしまいます。

 

ここではどのような外壁にクリアー塗装が向いているのか、また塗り替えの時期についてもご紹介いたします。

 

ぜひクリアー塗装を検討されている方は参考にしてください。

 

 

<目次>

・クリアー塗装とは
・クリアー塗装が可能な条件
・クリアー塗装のメリット
・クリアー塗料の種類と耐用年数
・代表的なクリアー塗料

 

クリアー塗装とは

クリアー塗装は、透明な仕上げの塗料で、建物や外壁などの表面を保護し、素材の本来の色や質感をそのまま引き立てるための塗装方法です。

 

通常の塗装が色を持つのに対し、クリアー塗装は透明なため、塗った部分の素材の特徴や美しさをそのまま保つことができます。

クリアー塗装が可能な条件

・新築から10年未満あるいは前後。

外壁が綺麗な状態で塗装することにより美観性のあるクリアー塗装になります。塗り替えの目安は約10年未満で行うことをおすすめします。

 

・表面の風化、汚れ、傷が少ないこと。

外壁面に傷跡や汚れがあると、そのまま見えてしまうので見映えが非常に悪くなってしまいます。
そのため、クリアー塗装は劣化のない外壁に適しており、劣化が起きる前に塗装を行うことがポイントとなります。

 

・サイディング外壁であること

現在、外壁材の主流とされる窯業系サイディングは、レンガ調・タイル調・石目調など、デザインの種類が豊富です。
このようなサイディングのデザインを残したい場合に、透明なクリアー塗装が大いに活躍します。

 

上記の条件に当てはまっていれば概ねクリアー塗装が可能です。

そのため、一度タイミングを逃してしまうと、クリアー塗装を行うことができなくなってしまいます。

検討している方は、早めに専門業者に相談するようにしましょう。

 

クリアー塗装が不可能な条件

外壁に劣化や傷みが著しい場合、通常のクリアー塗装だけでは表面の不均一さや傷を隠すことが難しく、美しい仕上がりを得るのが難しいです。

外壁の修復や補修が必要な状態や、光触媒加工がされている特殊なサイディングなど、状況によっては、クリアー塗装の適用が難しいことがあります。

 

クリアー塗装のメリット

①ツヤのある光沢感も出すことができる

無色透明のため、外壁本来の素材を活かすことができることです。

また美しい光沢感が得られ、素材を活かしながらも外壁の雰囲気を変えることもできます。

さらに塗料によっては耐候性や低汚染性、防カビ性などの性能があり、美しさを長く維持することができます。

 

②チョーキングが発生しない

古い外壁を手で触ると白粉が付くことがありませんか?

その現象をチョーキングと言います。
日本語で「白亜化現象」とも言いますが、塗料が雨や紫外線によって表面の樹脂が劣化し、その下にある顔料が粉になって浮き出てくる現象です。

クリアー塗装は顔料が含まれず、チョーキングが発生することがありません。

 

チョーキングについてはこちらの記事で紹介しております
「外壁の「チョーキング」とは?どう塗装する?」

 

③塗装回数が少ないため費用が抑えられる

本来塗装は下塗りから、素材によっても変わりますが下塗り・中塗り・上塗りの3工程になります。

クリア塗装はその下塗りの工程がなく2回塗りになる(塗料によって例外もあります)ため、工程が少なく費用を抑えることができます。

 

クリアー塗料の種類と耐用年数について

クリアー塗料にはいくつかの種類があり、それぞれの耐用年数は製品や使用状況によって異なります。

一般的なクリアー塗料の種類と耐用年数の一般的な目安をご紹介します。

 

ウレタン系

耐用年数:約5〜10年
特徴:ウレタン系のクリアー塗料は柔軟性があります。膨張・収縮の激しい木部の塗装に向いています。一方で紫外線エネルギーにより樹脂が分解されやすいため、外壁材の塗装にはあまり適しません。

シリコン系

耐用年数:約10〜15年
特徴:シリコン系のクリアー塗料は、耐候性・柔軟性ともある程度備えており、価格もお手頃であることから、外壁材の塗装に多く使用されています。ウレタン系と、後述するフッ素系との中間といったところでしょう。

 

フッ素系

耐用年数:約15〜20年以上
特徴:フッ素系のクリアー塗料は高い耐候性を持っており、紫外線等によって樹脂が分解されにくい特長があります。塗膜が硬く丈夫な反面、追従性には難があり、動きの大きい面には向きません。一般的にクリアー塗膜は塗り重ねが適さない(塗り重ねると濁る場合があります)ため、長期にわたってクリアー塗装を保ちたいのであれば、高耐久・長寿命のフッ素系のクリアー塗料をお勧め致します。

 

無機系

耐用年数:約10〜20年以上※
特徴:紫外線エネルギーにより分解されない無機成分を含んだ塗料です。高い耐候性をうたっていることが多いですが、実際の耐候性は、無機成分を塗膜と結び付けている樹脂の性質によるところが大きいです。メインの樹脂がシリコン系であれば、シリコン系塗料と耐候性は大差ありません。主成分が何かで判断することが必要です。

 

代表的なクリアー塗料

様々なクリアー塗料がありますが、塗装業界で最も良く使われる塗料をご紹介致します。

アクリルシリコン樹脂塗料

<特徴>
下地に対する付着力・光沢の保持力・耐水性・耐薬品性・耐油性・耐汚性・耐候性などに優れており、性能はフッ素樹脂にもひけをとりません。
尚、アクリルシリコン樹脂塗料には、水溶系・溶剤系の2種類があります。使用する際は、建築物の外壁材の種類によって使い分けをします。また、すでに塗料が使用されている場合は既存塗料の種類によってどちらか選びます。

 

フッ素塗料

<特徴>

耐候性・耐寒性・低摩擦性・不燃性などに優れているため耐用年数も長いのですが、価格も高いため一般の住宅にはあまり普及していません。

耐久性に優れており、美観も長期的に保つため、塗り替える回数も少なくなり、長く住む予定の住宅にはおすすめです。

 

まとめ

この記事ではクリアー塗装についての情報をまとめました。

クリアー塗装とは、外壁のデザインやカラーを損なわず保護できる塗装方法です。
クリアー塗装を行うことで、10年前後は紫外線や汚れから建物を保護することができます。
クリアー塗装を行うときは、ひび割れや汚れがないうちに塗装しましょう。
光触媒などの特殊コーティングがされているサイディングにはクリアー塗装できません。
クリアー塗料をする前に、ご自宅の外壁に施工できるかどうか、信頼できる塗装屋さんに見てもらいましょう。